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生理の量が多い

こんなお悩みはありませんか?

「経血の量が多く、生理中は外出が億劫
「昼でも夜用のナプキンが必要」
「量が多い日が長く続く」

このように、生理の量に関する悩みを抱えている女性は多いかと思います。
女性同士であっても、生理の量について話す機会はなかなかないでしょう。
このような症状は「月経過多」と言われ、子宮の病気が隠れている可能性があります。

月経過多について

日本産婦人科学会が定める正常な経血の基準量は一回の生理で20〜140mlとされています。
それ以上の出血が続く場合は、月経過多と診断されるでしょう。
とはいえ、出血の量を計測することは難しいため、ナプキンの使用量や交換までの時間など、総合的な状態から判断することがほとんどです。
また、病院によっては鉄欠乏性貧血の有無で判断することもあります。

月経過多の原因

代表的な原因として挙げられるのは、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜症です。
そのほかにも、子宮内のポリープや血液の異常によって月経過多となるケースもあります。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮に良性のコブができる病気です。
子宮筋腫は30代以上の女性に多くみられ、主な症状として月経量の増加があります。
筋腫ができた場所によって症状が異なるため月経過多=子宮筋腫というわけではありませんが、急に生理の量が増えた場合は一度検査を行うことをおすすめします。

子宮腺筋症

子宮腺筋症とは、子宮筋層と呼ばれる筋肉の壁の中に子宮内膜に似た組織が発生する病気です。
出産や流産をきっかけに発症することが多く、生理のたびに増殖と剥離を繰り返します。
進行すると激しい生理痛を引き起こし、経血の量も増えていくので、貧血などのリスクにつながります。

子宮内膜症

子宮内膜症とは、卵巣や卵管など子宮以外の部分に子宮内膜に似た組織ができる病気です。
20〜30代の女性に多くみられますが、女性ホルモンの分泌量が減少するに伴って治まっていくと言われています。
子宮内膜症の治療は長期にわたることがあり、不妊の原因となる場合もあるため、早めの受診が大切です。

月経過多を放置するリスク

どのような理由であれ、月経過多は女性の体にとって大きな負担をかけてしまうでしょう。経血の量が多いほど生理痛がひどくなったり、貧血などの体調不良を招いたりと、さまざまなリスクが考えられます。
そういった問題を解消するためには、量をコントロールするためのお薬などを用いて治療を行うことも一つの方法です。

月経過多の検査

必要に応じて超音波検査などを行い、子宮筋腫やポリープといった病気がないかを調べます。
場合によっては血液検査やホルモン検査なども実施しながら、まずはどんな理由で月経過多になっているかを調べていくことが大切です。
特定の病気や原因が見つからない場合でも、生活に支障をきたすほどの経血量がある場合は月経過多として治療やコントロールを行っていきましょう。

月経過多を改善するための治療

病気や原因が明確になった場合

子宮筋腫などの病気によって生理の量が増えていることがわかった場合は、それらの原因に合わせた治療を開始します。
子宮筋腫の場合は薬で筋腫を小さくしたり、子宮内膜症の場合は手術を行ったりと、病気によって治療方法はさまざまです。

病気や原因が確認されなかった場合

治療が必要な病気が見つからなかった場合は、経血量をコントロールするための治療を行っていきます。ピルを用いてホルモンを調整したり、漢方を使用して体質の改善を図ったりしながら体の負担を軽減していきます。

月経過多でお悩みの方へ

生理の量が多いかどうか、ご自身ではなかなか分からない場合も多いと思います。
他の人と比べることが難しいデリケートな問題なので「みんなこんなもんだろう」と思っている方も少なくないでしょう。
しかし、月経過多は放置してしまうと病気の見逃しや生活への支障につながってしまうこともあります。
「生理が多いかもしれない」と感じたら、ぜひ一度ご相談にお越しいただけたらと思います。