女性が抱える排尿時の悩み
膀胱炎
外部からの細菌が膀胱の中に入って増殖することで起こる病気です。
膀胱炎は男女ともにかかる病気ですが、患者数は圧倒的に女性が多く、繰り返しやすい傾向があります。
20代〜40代の女性の3割以上は膀胱炎を経験したことがあると言われるほど女性にとって身近な病気です。
過活動膀胱
過活動膀胱とは、急な尿意を我慢できなくなるなど、膀胱がうまく働かず、尿を溜められなくなってしまう病気です。
急な尿意、頻繁な尿意、夜間の尿意などを総称して呼ばれることもあります。
夜間の尿意
眠っている間にも強い尿意があり、睡眠を妨げられてしまうという状態です。
就寝前の水分を控えても変わらず起きてしまう、一晩のうちに何度も尿意で目が覚めるなど、症状の出方は人によってそれぞれです。
頻尿
トイレに行く回数は、もちろん個人差があります。
しかし、起きてから眠るまでの排尿回数が8回以上ある場合は、頻尿と診断されます。
排尿は心理的要因が深く関わるとも言われており、一概に膀胱のトラブルであるとは言い切れません。
尿もれ
筋肉が弱くなっていたり、妊娠出産直後であったりする女性は、尿もれに悩まされることがあります。
お腹に力を入れた時に尿もれが起きることを「腹圧性尿失禁」と言います。
女性に多い「膀胱炎」を詳しく解説!
女性のおしっこの悩みで最も多いのが、膀胱炎です。
体の構造上、女性は男性よりも膀胱炎になりやすく、そして繰り返しやすいというリスクがあります。
膀胱炎の4つの種類
膀胱炎には4つのタイプがあります。
「単純性膀胱炎」「複雑性膀胱炎」「間質性膀胱炎」「出血性膀胱炎」、いずれも女性が患いやすいトラブルです。
単純性膀胱炎
尿意を我慢しがちな女性や、冷え性、便秘、睡眠不足といった体質の方が患いやすい膀胱炎です。
20代〜30代の女性がかかりやすく、ごく一般的な膀胱炎の種類です。
複雑性膀胱炎
複雑性膀胱炎は、尿路に異常があるなど、細菌が増殖しやすい方が患いやすい膀胱炎です。
糖尿病など、基礎疾患がある方はリスクが高いと言われています。
間質性膀胱炎
間質性膀胱炎は、かなり稀な病気と言われています。
細菌感染など、これといった問題がないにもかかわらず、膀胱炎の症状を繰り返す疾患です。
出血性膀胱炎
ウイルスや細菌感染で起きる膀胱炎で、出血を伴うことが特徴です。
抗アレルギー薬、抗菌剤、漢方を服用した際に稀に起こるとされています。
膀胱炎の症状
膀胱炎は、いずれの種類であっても同様の症状が現れます。
排尿時痛
膀胱が炎症を起こしているため、筋肉が一番縮む排尿の後半~終了後に痛みを感じるようになります。
頻尿
膀胱が頻繁に刺激されることでトイレに行く回数が増加します。
場合によっては残尿感もあるため、トイレに行くたびに清潔に維持するように気をつけましょう。
尿の変化
膀胱炎になると、尿が濁りやすくなったり、尿の匂いもきつくなったりと尿にも変化が現れます。
妊娠や生理、更年期など、女性はさまざまな理由で体に大きな変化が現れます。
その中の一つとして、排尿に関するお悩みを抱えている方は、実はとても多くいらっしゃいます。