こんなお悩みはありませんか?
普段はあまり気にならないおりものが「いつもと違うかもしれない」と思った時には、ぜひ一度クリニックへご相談いただけたらと思います。
おりものとは?
おりものの変化
過労や過度のストレスを抱えると、免疫力が低下して細菌性膣炎にかかってしまうことがあります。
そういった病気になると、おりものにも変化が現れます。
また、性感染症や子宮の病気によっておりものに異変が生じることもあります。
膣トリコモナス症
膣トリコモナス症は性感染症の一種です。
性行為による感染が一般的ですが、タオルや浴槽などを介して感染することもあります。
膣トリコモナス症のおりものは緑がかった黄色・量が増える・濁った泡状・悪臭を伴う、といった特徴があります。
細菌性膣炎
細菌性膣炎は、免疫力の低下によって常在菌の異常繁殖が起こり発症します。
細菌性膣炎のおりものは灰色や白いろ・サラサラしている・生臭い匂いを発する、といった特徴があります。炎症が緩和されるとおりものも通常の状態に戻るでしょう。
萎縮性膣炎
萎縮性膣炎は40代後半以降、更年期の女性に起こりやすい病気です。
女性ホルモンの減少によって起こるもので、必ずしも治療が必要ということはありません。
おりものの変化としては、黄色や黄緑がかる・血が混じることがある・塊が出ることがある、といったものが挙げられます。
カンジダ膣炎
カンジダ膣炎は、カンジダ菌によって起こる腟炎です。
ホルモンバランスの乱れや免疫力の低下によって起こる病気で、おりものに大きな特徴があります。
カンジダ膣炎のおりものは白く濁る・カッテージチーズのようにボロボロしていることが多く、これらの違和感から受診して診断につながることが一般的です。
淋菌感染症
淋菌感染症は、淋菌という細菌に感染することで起こる性感染症です。
おりものは黄緑・量が多くなる・粘り気が強くなる・悪臭を伴う、といった変化があり、併せてかゆみや痛み、不正出血が起こることもあります。
性器クラミジア感染症
性器クラミジア感染症は最もメジャーな性感染症です。
潜伏期間が長い病気で、おりもの以外の症状がなかなか出ないことも珍しくありません。
おりものの変化としては、黄色や黄緑がかってくる・量が増える・水っぽくなる、といったことが現れます。
「おりものが気になる」と思ったら
おりものは、女性の健康状態を知るバロメータでもあります。
おりものがいつもと違うと感じた際は、ぜひ一度クリニックにご相談ください。
また、普段の生活によっておりものに変化が現れている場合もあるでしょう。
そういった際には、セルフケアと併せて生活の見直しも行っていきましょう。
緑がかったおりものは感染症のサインかも
緑や黄緑がかったおりものは、総じて何らかの感染症であることが考えられます。
放置してしまうとかゆみや痛みなど、他のトラブルにつながってしまうこともありますので早めに治療を行うようにしましょう。
血が混じっている場合は念のため受診を
生理前などのタイミングでは、おりものに血が混ざることがあります。
しかし、それ以外の時期に血が混じっている、赤みがかったおりものが続いているという場合には念のためクリニックで検査を行うことをおすすめします。
セルフケアで清潔な状態を維持しましょう
おりものは、生活や膣内の状態によっても大きく変化します。
まずは十分な睡眠、バランスの良い食事、ストレスをなるべく溜めないことを意識しましょう。
そしてデリケートゾーンを清潔に、快適な状態でキープすることも重要です。
おりものは、膣内の粘膜を守ったり汚れを排出したり細菌感染を防止したりするために子宮や膣から分泌されるものです。
生理周期や体調の変化によっておりものの量や状態も変化することがあります。
個人差はありますが、生理前になると量が増えるといった変化もあるでしょう。
一方で、普段と違う量や色、匂いは、何らかのトラブルのサインかもしれません。