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子宮頸がんワクチン

「子宮頸がん」とは

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんを指し、ウイルス感染によって起こる病気とされています。
自覚症状が出にくいため、気づかないうちに進行してしまうという特徴があります。
20代後半から30代にかけて発症率が上がるため、妊娠を機に気づくという方も少なくありません。
日本の子宮頸がん患者数は年々増加傾向にあり、検診やワクチンでの予防・早期発見が重要視されています。

子宮頸がんワクチンとは

子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスの感染を予防するためのワクチンです。
子宮頸がんのほとんどは、性交渉によって感染するHPVが原因と言われています。
子宮頸がんは検診で見つかりにくいがんでもあるため、できる限りウイルスに感染する前のワクチン接種が大切です。

子宮頸がんワクチンの対象

子宮頸がんワクチンは、9歳から接種可能です。
公費により接種できるのは小学校6年生から16歳までの女性です。

子宮頸がんワクチンの接種スケジュール

子宮頸がんワクチンには「サーバリックス」と「ガーダシル」という2種類がありますが、どちらも3回の接種が必要で、半年程をかけて接種を進めていきます。

サーバリックス

初回接種を行い、1ヶ月以上あけて2回目の接種を行います。
その後、初回接種から6ヶ月以上あけて3回目の接種で完了です。

ガーダシル

初回接種を行い、2ヶ月以上あけて2回目の接種を行います。
その後、初回接種から6ヶ月以上あけて3回目の接種で完了です。

子宮頸がんワクチンの副反応について

子宮頸がんのワクチンというと、重い副反応があるというイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思います。
ワクチンの接種は、どの種類であってもある程度の副反応リスクがあります。
しかし、私たちは患者さんが不安を抱えたままの状態でワクチンの接種を行うことはいたしません。
ご不安なことがありましたら分かりやすく説明いたしますので、どんなことでもお気軽にご相談くださいませ。

ワクチン接種後に起こる可能性のある副反応

  • 接種部位のかゆみ、痛み、腫れ
  • 腹痛
  • 筋肉痛・関節痛
  • 頭痛
  • 蕁麻疹
  • 眩暈
  • 発熱

子宮頸がんワクチン接種に関する注意点

受ける際の注意点

健康状態に関して不安のある方は、事前に医師までご相談ください。
なお、予防接種の必要性や有用性、リスクについて十分な説明を受け、理解いただいた上で接種を受けてください。

接種が受けられない方の一例

  • 出血した際に止まりにくいなどの症状がある方
  • 心臓血管系疾患をお持ちの方
  • 腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患のある方
  • 発育障害などの基礎疾患がある方
  • 過去にけいれんの既往がある方
  • 妊娠または妊娠している可能性のある方

接種後の注意点

接種後30分ほどは、体重を預けられるような場所で、リラックスしてお過ごしください。
なるべく立ち上がることを避けて、体調の回復に努めましょう。
当日は激しい運動や入浴は避け、接種部位を清潔に保つようにしてください。
また、数日の間に気になる体調変化がありましたらすぐにクリニックまでご連絡ください。

子宮頸がん検診もお忘れなく

20歳を過ぎたら、2年に1回、子宮頸がん検診を受けましょう。
子宮頸がん検診は、ほかのがん検診で行うような間接的な検査ではなく、がんができる場所の細胞を直接採取して確認する検査です。
検査は数分で終わりますので、ぜひ気軽に受けていただけたらと思います。